2012
東京造形大学
2mX2mX2m
素材:布、木材、ワイヤー など
制作当時、作者は脚を不自由にしておりその状況が「罠」というキーワードと結びついた。
不甲斐ない自分や配慮してくれない他者への苛立ち、逆にしてもらったときの申し訳なさなど、様々な感情があった。その不自由さはおそらく体験したものにしか理解されず、一方、自らも体験したことない不自由については無頓着であると思った。
そこで「罠にかける=作品を前にした人に平等に不自由を強いる」ということを思いついたのかもしれない。
結果、罠を仕掛ける人と獲物という関係の中で、言葉を使用しない不思議なコミュニケーションが成立し、作者の想定の斜め上をいく作品になった。